アメリカで不妊治療

アメリカのIVF治療記録:凍結胚移植

はじめに:アメリカでIVF治療を決意

はじめに、私がIVF治療に踏み切るまでを記したいと思います。

 

第二子不妊

日本で働いていた際、不妊治療をしていた同僚に会いました。驚くほど多くの方が不妊治療をしていました。経済的な負担や体への負担がある一方で、妊娠する保障はなく、長期にもわたる治療で精神的にも大変な思いをしている同僚を間近で見てきて、私は不妊治療を必要としなければいいなと願っていたと同時に、私も不妊になったらどうしようと不安になったことを覚えています。

夫と結婚、カリフォルニア移住後、そろそろ子供が欲しいなと思ってから3ヶ月ほどで妊娠し、娘を授かりました。

娘が1歳になり、そろそろ第二子が欲しいなと思い、試みましたが、なかなかできません。35歳未満では1年、35歳以上では半年、妊娠を試みても妊娠しなければ、不妊と定義されています。当時私はまだ34歳でしたが、生理が来るたびに今回も妊娠しなかったと落ち込みながら、時は過ぎていきました。

友達や親、同僚から第二子はまだなの?と声をかけられ、同じタイミングで子供を授かった友達に第二子が生まれ、私より後に出産した友達に第二子が生まれ、これが世間でいう第二子プレッシャーなのかと経験しました。

 

不妊治療への第一歩

そうこうしている中で、夫が転職をし、カリフォルニアから南東部へ引っ越しをしました。そして夫の新しい会社の保険が不妊治療サポートを$5,000までカバーしてくれることがわかり、夫と不妊治療をすることを話し合いました。この時、第二子妊活を始めてから1年ほど。

OBGYNの担当医師になかなか妊娠しないことを相談したところ、不妊の因子がないかどうか検査を進められ、夫と二人で検査をしました。その結果、精子の運動量が低いことがわかりました。しかし、その値はボーダーラインのため不妊の原因にもなり得るが、妊娠することもできるにはできるということで、深刻な異常はありませんでした。

 

不妊治療をするにあたり、夫と事前にどこまでするのか話し合いました。アメリカのIVFは1サイクルで$15,000-$25,000ほど。しかし、そんなにお金をかけても妊娠する保障はないし、私たちには幸運にも子供が一人いるので、夫とはその治療費を子供にかけてあげよう、だから不妊治療をするならIUIまでと合意しました。

 

Fertility Clinic初回コンサル

次のステップはFertility Clinicを探すこと。家から行きやすい場所にあり、口コミが良いFertility Clinicに連絡し、初回コンサルを予約しました。医師へOBGYNで得られた結果を渡し、より詳細な検査を実施しましたが、やはり精液の運動量と奇形率が悪い結果が得られたものの、深刻な不妊要因は見つかりませんでした。

医師から提案されたのは、ホルモン剤服用によるタイミング療法。これは私たちも想定していたことなので、3回までということで実施しました。

しかし、3ヶ月続けても妊娠はしませんでした。そこでIUIへステップアップするかどうか考え始めました。

 

保険の問題

IUIへステップアップするか考えていた矢先、Fertility ClinicのFinance担当者から支払いが滞っていると連絡が来ました。初回コンサルからの支払いが何もされていないので、この先の治療は支払い確認ができるまでストップがかかりました。

何が問題だったかというと、私は二つの保険(私が働いていた会社の保険(Primary)と夫の会社の保険と二つの保険(Secondary))を持っていたのですが、、私のPrimaryの保険がKaiserという保険だったのが問題なのです。Kaiserは保険会社が運営している医療機関で、Kaiserの保険はKaiser系列の医療機関でしか使えないのです。そして、Kaiserは西海岸が拠点で東海岸には数えるほどしか病院がありませんでした。つまり、私のFertility ClinicはOut of networkでカバーも0でした。カバーが0なのはわかっていたけれど、厄介なのは、医療機関側がKaiserの保険を認識せず、処理ができないことなのです。つまり、Kaiserの保険自体に全く問題がありませんが、医療機関がどのようにOut of Networkの保険を処理するかわからないのが問題だったのです。これはFertility clinicに限ったことではなく、先のOBGYNのFinanceとも揉めて、解決するまでに1年弱に及ぶかなりの時間を要しました。

そんなこんなで保険の問題により私の不妊治療もここで一旦中止となりました。

 

新しい会社が不妊治療サポート

不妊治療を諦めていた中、夫に続き、私も転職をしました。以前のカリフォルニアの会社から完全リモートの仕事へ変わりました。そして入社して1年が過ぎ、2回目の福利厚生のEnrollmentの保険プランを眺めていたところ、なんと、Fertility Careについて保険適用範囲$100,000まで、保険適用外費用$10,000までのカバーがあることがわかりました。

これは利用するしかない!ということで、私の新しい会社の保険に入り、不妊治療IVFをスタートすることにしました。

 

IVF治療スタート

保険適用が1月からなので、1月の休み明けすぐに以前通ったFertility Clinicに初回コンサルを申し込みました。

 

以前お世話になった担当医が退職してしまっていたので、新しい担当医にIVF治療をしたい旨伝え、IVF治療をスタートしました!